家族信託の活用事例 ユーザーインタビュー vol.9

家族信託の活用事例 ユーザーインタビュー vol.9

ファミトラで家族信託をご利用いただいたお客様のインタビュー記事のご紹介です。
お客様それぞれの事情によって柔軟に対応できるのが「家族信託」の強みでもあります。

今回ご利用いただいたお客様の事例は、将来の不安を解消し、家族で安心して暮らすための備え」として家族信託を選ばれたご家族 です。

80歳を過ぎ、今後の生活や介護、財産管理について真剣に考え始めたY.Y様とその息子Y.T様。

認知症による口座凍結リスクや急な病気・入院といった現実的な不安に直面し、成年後見制度ではなく家族信託という選択肢を選んだ背景や、信託締結までの具体的な過程についてお話を伺いました。

ご家族全員での話し合いを経て、将来にわたる資産管理を安心して任せられる仕組みを築くまでのリアルな声を、ぜひ最後までご覧ください。

目次

背景ときっかけ

  • 80歳を過ぎ「終活」を意識。
  • 認知症による口座凍結リスクなど金銭面の不安がきっかけ。
  • 成年後見制度を調べたが、制約と費用から利用に消極的だった。
まず始めに、家族信託を知った背景についてお伺いできますか?

私も家内も80歳を過ぎてますので、「終活をどうするのか」ということは前々から考えていました。

終活といっても色々ありますが、例えば老人ホームへの入居を検討するのも一つの方法だし、遺品の整理とか葬儀をどうするかとか……そういった選択肢を検討していくうえで一番恐れたことが金銭面の問題です。

万が一資金不足になった時には、不動産を貸すとか売るとか、預金口座からお金を引き出すとか、そうした手段を取ることになるわけですが、認知症になると銀行は口座を閉めちゃうからお金を自由に動かせなくなってしまうと話も聞いてましたので、具体的な対策を検討することにしました。

そこでまず、行政が運営している終活相談コーナーのようなところで話を聞いてみることにしたんです。

すると、世間的にも知られている成年後見制度が選択肢としてあることがわかったのですが、本を読んだり報道を聞いたり色々調べてみると、成年後見制度は相当制約が多く使い勝手が悪いなぁと感じました。

預貯金を使おうという時には、自分のお金なのに第三者が介入して自由もなくなるし、「こんな制度なら利用できない」というのが正直な感想でした。

それで今度は県の相談センターに電話をしてみたところ、専門家の方を紹介してくださることになりました。紹介いただいた弁護士先生とお話すると、「おたくの場合は家族信託が適切だと思います」とアドバイスをもらったんです。

家族信託について耳にしたことはありましたが、どういうものかは詳しく知らなかったので、そこから家族信託について話を聞いたり調べたり、自分なりに理解を深めながら、息子とも話をして真剣に利用の検討を始めたという次第です。

息子様(Y.T様)は、お父様からお話をお聞きになるまでは家族信託について知っていましたか?

私も並行して調べていましたので家族信託が手段としてあることは知っていました。でも調べても実態がよくわからないんですね。

これから先の話をしている矢先に、父が入院して手術を受けることになり、母一人となってしまうので、私の家に泊まってもらうことになりました。

母の物忘れがあり少し様子がおかしいという話自体は前から聞いてはいたんですが、たまに帰った時は普通に会話が出来ていたので、あまり気にしていなかったんです。

それが実際に1日一緒に過ごしてみると、物忘れがかなり進んでいることがわかって、「今後どうするか」ということを強く考えるようになりました。

するとそこに畳み掛けるように、昨年の春頃、私が勤めている会社に妻から「父が救急車で運ばれた」という電話があって、会社を抜けて病院まで駆けつけるという出来事が起こったんです。

原因は急性難聴で、めまいがして起き上がれないため救急車で運ばれたということで、幸い大事には至らなかったんですけども、そうした緊急事態が現実問題として起こったので、その時初めて「これはちょっとまずい」と感じたのを覚えています。

最初にお伝えした通り母は物忘れがあるので、「父が倒れた時にどうするか」ということを真っ先に考えなければいけないなと……。

その出来事から、私の方でも今後の対策について真剣に調べるようになりました。

最初は成年後見人制度を調べたのですが、基本的に裁判所が任命した人でなければ後見人になれないこと、毎月後見人への高額な報酬を費用負担しなければならないことから、父が話した通り使うには色々と問題がありそうだということがわかりました。

もう一方で家族信託があることは知っていましたが、中身は全くわかりませんでした。

ネットで弁護士や司法書士のサイトにある家族信託の説明を読んでも実態がわからないし、知りたいことが何一つかかれていませんでした。

ようやく1社家族信託に詳しそうな会社を見つけ連絡をとり説明を受けましたが、サービス内容、費用面が我々庶民の感覚と少し違うなと感じました。

「家族信託を利用するのも難しいね」と父と話し諦めかけていたころ、ネットのニュース記事でファミトラさんを見つけたんです。

リーズナブルに工夫されながらサービスを提供されているといった内容の記事を読んで、当初の相談先よりも良さそうだと気になり、問い合わせてすぐにZoomでの説明会に参加しました。

お父様はまだお元気でしっかりされている印象ですが、「先々のことについて考えたくないなぁ」という気持ちはなかったでしょうか?

それはありませんでしたね。

年の老いからくるのかもしれませんが、やっぱり周りに対して経済的に迷惑をかけたくないっていう気持ちの方が大きかったです。

あとはやはり、手遅れになって何もできなくなることを一番に心配しました。

家内の物忘れの症状が日に日に気になるようになってきたので、いつでも何かできるようにしておいた方が良いなと。

この年齢ですから、いずれ色々なことがあるわけで、もし私が病気や何かで動けなくなったりした時には、家内も私も助けが必要だしお金もかかってくるしで、人様に迷惑がかかる話でもありますからね……。

先々の色々な問題を考えてみた結果、早くに対策をしておかなければという気持ちでした。

今回の信託を機に初めて家族会議を行ったとお聞きしましたが…

はい、そうなんです。

4月末に初めて牧本さんと打ち合わせをさせていただいた時に、牧本さんから「ご家族・ご兄弟ときちんと同意した上で進めてください」とアドバイスをいただきました。

ちょうどゴールデンウィーク前だったのでチャンスだと思い、兄弟に実家に集まってもらって家族信託について家族全員で話し合いました。ファミトラさんの仕組みや強みを説明して、「とてもよく考えられたサービスなので利用しようと思うけどいいよね」と伝えたところ、兄弟も納得してくれて、異論なく進めることになりました。

いわゆる家族会議みたいなものは初めて行いましたけど、本当に真面目な話で(たぶん最初で最後だと思いますが)、きちんと話し合うことができて良かったです。

これまで父の資産なんて全く知らなかったところを、今回の信託をきっかけに家族全員で整理しながら、「誰にどのように管理を任せるのか」ということを父自身に決めてもらうことができたので、本当に良い機会になったと思います。

最初は他社に相談していた中で、ファミトラをお選びいただいた決め手についてお伺いできますか?

まず、父と母で両方契約した場合の価格が全然違うという点ですね。

うちは幸い父も母も元気に暮らしているので、もし家族信託の契約を組成するとなった場合、二人分考えなくてはならず、その金額が検討するうえでの大きな問題でした。

ある程度かかるのは仕方がないとは思っていたのですが、最初に相談した会社に概算の見積もりを出してもらったところ、両親二人分の初期費用としてファミトラさんの2倍近い金額を提示されました。

「こんなにかかるなら利用できない」と挫折しかけていたところ、ファミトラさんのおかげで安価に組成することができたので、本当に良かったです。

そして一番大きかったのは、信託監督人のサポートの部分ですね。

他のところだと契約して終わりでその後のサポートがない中で、ファミトラさんは、契約した後もお金がかかるけれど、その分信託監督人というきちんとした形で、継続的にサポートしていただけるため、すごく安心感があるなと感じました。

トータルすると、他と相談した時と同じぐらいの金額になっちゃうかもしれないですけど、後々もお付き合いいただけるという点が、私的には一番の決め手でした。

Y.Y様:まさに画竜点睛ですよ!そこがなかったら、違う結論になっていた可能性もあるのではないかなと思うくらい。

Y.T様:あとは牧本さんのお人柄と、丁寧でスピーディなサポートっていうところも大きくて……本当に感謝しかないですね。

Y.Y様:いや本当にね、レスポンスが早くて感心しましたよ。すぐに返事が返ってくる、これだけでも本当に信頼できますよね。

Y.T様:牧本さんは金融機関出身だったので、銀行に関する知識が非常に豊富で頼もしかったですし、司法書士や弁護士など、パートナーの先生方もいらっしゃったので、スペシャリストの方にちゃんと対応いただける安心感がありました。ファミトラさんの良かった点は本当にいっぱいあります!(笑)

家族信託の締結を終えて、心境の変化だったりとかはございますか?

Y.T様:父はそれまで悩みを一人で抱え込んで厳しい顔つきをしていましたが、家族信託契約をしたことにより心配事が一つ減って本当に安心したと話をしていました。

Y.Y様:いや本当にね、すごく安心したんですよ。去年の7月末ぐらいから相談していたので、それが終わった時は本当にホッとしました。

できることなら、私がこの先もずっと元気でいられることが一番いいだろうとは思いますけど、家内の症状がかなり心配になってきた今、万が一の事態に対する不安を家族信託によって解消できたわけなので。

Y.T様:私としても、父が先に倒れて母が認知症になってお金を管理できなくなるケースを一番に恐れていたので、今回の家族信託で事前にその対策ができて本当に良かったです。

父の意向に沿って資産を私が管理して、いざという時もそこから支払える形になったので、心配する必要がなくなりました。

最後に同じような悩みを抱えている方にメッセージをお願いいたします。

Y.Y様:実際に締結してみて、大変なのはこれからなんでしょうけども、家族信託は本当に安心できるものだと感じています。

タイミングの問題などもありますから、とにかく早め早めに手を打たれることが大切だと伝えたいですね。

Y.T様:父の言う通り、タイミングが非常に重要なので、少しでも将来や資産に関する問題を抱えていたら、早めにご検討いただくのが一番だと思います。タイミングを逃してしまうと、本来だったらできたかもしれない対策が何もできなくなってしまうので……。

私の家族の場合、母の物忘れの問題や、父が救急車で運ばれるという事態から、兄弟の間でも「何か対策をしなければならない状況である」という共通認識、危機感のようなものがあったので、スムーズに話を進められました。

それが何も起きていない状態で「将来こうなりそうだから」という想定で話を進めるのは、正直とても難しいことだとも思います。ただやはりタイミングが来た時には手遅れ一歩手前みたいなこともあると思うので、実際に家族信託を利用するしないは抜きにして、家族会議だけでも早めに行っていただくと良いのではないかなと感じますね。

私達と同じようなケースで問題を抱えているご家族様はたくさんいらっしゃると思うんですけど、私の友人・知人でも家族信託を知らない人があまりにも多いなという印象があったので、少しでも参考になればと思い、今回インタビューを受けることを決めました。

なので、この記事が少しでも今同じように悩まれている方の後押しになれば良いなと思います!

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この記事を書いた人

ファミトラは「人生100年時代のコンシェルジュ」として、認知症による資産凍結だけでなく、家族の老後にまつわるさまざまな課題解決に伴走しています。介護や相続の他、遺言や任意後見・成年後見制度、生前贈与といったこれまでの対策に加わるかたちで、「家族信託」のサービスをあたりまえにすることを目指しています。
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