家族信託の活用事例 ユーザーインタビュー vol.11

家族信託の活用事例 ユーザーインタビュー vol.11

ファミトラで家族信託をご利用いただいたお客様のインタビュー記事のご紹介です。
お客様それぞれの事情によって柔軟に対応できるのが「家族信託」の強みでもあります。

今回ご利用いただいたお客様の事例は、認知症による資産凍結や親の介護への不安をきっかけに、諦めかけた家族信託に再チャレンジし、安心を手に入れたご家族 です。

親の変化に気づき「今動かないと手遅れになるかもしれない」という強い思いから、再び家族信託の導入を決断。
過去の失敗を乗り越え、ファミトラの親身なサポートのもと、無事に家族信託を締結するまでのリアルな体験談をお届けします。

目次

背景ときっかけ

  • 日経新聞の記事で家族信託と資産凍結リスクを知った
  • 知人から認知症による口座凍結の話を聞き不安を感じた
  • 任意後見制度の経験から早めの対策の必要性を意識
  • 両親の様子が変わり始めたことで家族信託を本格的に検討
家族信託についてはどのようにしてお知りになりましたか?

日経新聞だったと思うんですけど、たまたま一面で家族信託について特集されている記事を読んだことが、家族信託を知った最初のきっかけです。

その記事では、認知症などになることで銀行からお金が下ろせなくなってしまう資産凍結の問題や、もう人が住んでいない家が何十年と放置されてしまう空き家の問題など、高齢化に伴う様々な問題が特集されていました。

中でも印象的だったのは、高齢化による問題で凍結された資産が、今日本全体で何百億〜何千億円もあるという記述です。

正確な数字は忘れてしまったんですけど、膨大な数字で不安を覚えたのと同時に、そういった問題への新しい対策として家族信託が紹介されていて、「どんな制度なんだろう」とすごく興味を持ったことを覚えています。

任意後見制度は知っていましたけど、家族信託は初めて耳にする言葉だったので気になって、そこから自分でもインターネットで検索するようになりました。

そんな中、ファミトラへご相談いただいた経緯についてもお伺いできますか?

ファミトラさんへ相談したのは、インターネットで見かけたからでした。

「家族信託」というワードで検索したらファミトラさんのサイトが一番に出てきたので、「ちょっと問い合わせてみよう」という気軽な気持ちで連絡したんです。

資産凍結の問題は、お友達から時々話を聞いたりすることもあって知っていました。「お金を下ろす際に、窓口で『父親が認知症なんですけど』と相談をしたら口座が凍結されてしまった」みたいな話で、「あぁ、そんな問題があるんだな」と数年前からなんとなく気になってはいたものの、具体的にどうすればいいのかがわからないから動けないという状態でした。

また、私には独り身の叔母がいるんですけど、10年くらい前に、叔母の今後を考えて私を任意後見人にする形で後見制度の手続きをしたという背景もあったので、「早めに将来の対策をしておかなければいけない」という意識をずっと持っていました。

そんな状況の中で家族信託について知ったので、「もし家族信託でこの漠然とした不安を軽減できるとんだとしたら、我が家にとってはすごく良いのかも」と感じ、ファミトラさんを見つけてすぐに相談をしたという背景です。

連絡したところ、すぐに返信をいただけて安心したのを覚えています。無料相談はオンラインが主流ということだったんですけど、私は直接お会いしてお話したかったので、オフィスまでお話を聞きに伺いました。

「こんな問題があって、不安を抱えてます」と状況を伝えたところ、とても親身にお話を聞いてくださいました。費用についてもお手頃な価格で驚きました。もっとお金がかかるものと思っていただけに、「これくらいの費用だったらうちの家庭でも利用できるな」と。

資産凍結の問題もそうですけど、遺言機能を持たせることができたり、個々のニーズに合わせて組成できたり、家族信託のそういうところが良いなと感じたうえに、リーズナブルな費用で親近感のある対応のファミトラさんにも惹かれて、手続きを進めることにしました。

将来の対策を考えるうえで一番不安に感じたのはどういった部分だったのでしょうか?

一番不安を感じたのは、両親がこの先生活していくことを考えたときに必要になるであろうお金の問題です。

認知症が酷くなった時は、施設への入居を検討することにもなると思うんですけど、「一体いくらかかるんだろう」という不安がすごく大きかったですね。

特に私の両親は、身体は割と丈夫だけれど判断能力に危うさがある状態なので、元気なうちから十年二十年と施設にお世話になる可能性もあって……。

そういう状況を想像した時に、口座のお金を下ろせないだけでなく、もう住まない家を売却することも人に貸すこともできないとなると、私が自分のお金から、両親の介護費用に加え実家を維持するための費用なんかもやりくりしていくことになると思うんですけど、それが何年続くかもわかんらない中で全部を負担していくだけの財力は私にはないので、「どうにかしなければ」と焦りを感じたんです。

できる範囲で何とかするしかないと考えてはいますけど、両親の自宅も預金もあるのに、それが全然使えないという状況は残念だし悔しいなと。

それに、何も対策をしないまま両親が完全に判断能力を失ってしまうと、法定後見制度を使うしかないわけですけど、そうなると、言葉が良くないかもしれませんが、家庭裁判所で決められた人が、勝手に本人の希望とは違う形で資産を管理することになるだろうし、その人に対する報酬もかかってくるしで……とてもじゃないけど考えられないですよね。

私自身もどんどん高齢になっていくことを踏まえて、こうした先々の不安について考えた時に、「もしものことがあった場合でも、両親のために両親の資産を自由に動かせる状態にしておきたいな」と強く思うと同時に、「家族信託ってすごく理にかなってるなぁ」と感じる部分が多かったので、両親にまだ判断能力があって、話をしたら納得してもらえる今のタイミングでやっておこうと決意しました。

最初に相談いただいたのは2年ほど前だと伺いましたが……

そうなんです。実は初めてファミトラさんに問い合わせをしたのは2年前でした。当時は、父の方に気になる言動がいくつか見られたので、相談させていただきました。

でも、その時には契約締結まで進めることはできませんでした。父が途中までは「いいね」と同意してくれて、説明も何度か一緒に聞いてくれていたんですけど、実際に手続きを進めようとした時に、急に反対してしまったんです。

家族信託っていうものをなかなかうまく理解してもらえなかったようで、謄本や印鑑証明書の取得をお願いした時に、突然「家を売るのはやめてくれ」みたいな話になってしまって…

…。「そうじゃなくて、何かあった時にお父さんのために管理できるようにするだけだよ」という風に説明しても、「まだ全然ボケてもいないし、しっかりしているのに失礼だ!」と急に態度を硬化させてしまいました。そんなこともあって、家族信託の利用は諦めていたような状況でした。

一度は手続きを諦めた中で、再度「やろう」と決意した背景についてお伺いできますか?

最初の相談から2年ほど経って、今度は母の方にも「あれ?この間までとちょっと様子が違う」と感じるような場面が増えたことが大きかったですね。

コロナの影響もあり、私もなかなか帰省できずにいたのですが、久しぶりに親戚で集まる機会があって帰った時、家の様子がすごく散らかっていて……。それまでは「まぁなんとかなるだろう」と楽観的に考えていた部分があったんですけど、実際に変化を目の当たりにした時に「ちょっと心配だな」と焦りを覚えました。

そうやって色々なことが不自由になってきている感覚を覚えた時に「やっぱりこのままぼんやりしていては駄目だ」と感じると同時に、「そういえば」と、ふとファミトラさんのことを思い出したんです。そこで、「前回は結局何も進めることができなかったけど、もう一度やってみようかな」と思い、改めて両親に話をして、ファミトラさんに相談しようと決意しました。

両親は今は何とか自力で生活してはいるものの、危うい均衡を保っているような状態でしたし、二人とも同い年で90近い年齢なので、同時に認知症になることも考えられますけど、そうなった場合、今後ますます露頭に迷ってしまうという思いもありましたしね……。

とはいえ2年前うまくいかなかったので、「相談しても、2年前に一度話が終わっているからもう無理だろうな」と99パーセントくらいは諦めの気持ちだったんですけど、いざLINEから問い合わせてみたところ、その時の履歴が残っていたようで、すぐに返信をいただけました。

あの時の気持ちは今でもはっきりと覚えています。「LINEが繋がるかどうかも危ういな」と感じながらメッセージを送ったので、「相談をお受けできますよ」と言われた時には、もう「えーっ!」とびっくりしましたし、本当に嬉しかったです!

数ある相談先の中でも、ファミトラに相談して「良かった」と感じるのはどのような部分でしょうか?

他のところには特に相談していないので比較とかはできないのですが、やっぱり、費用の安さは大きかったですね。見積書をいただいた時に、「ファミトラさんに支払う費用ってこれだけなの?」とすごくびっくりしたことを覚えています。

もちろん登記費用とか公証役場の費用とか、そういう実費は別途かかりますけど、それを踏まえても破格だなと……。

でも決め手はそれだけではなくて、レスポンスの早さや、担当してくださった牧本さんのお人柄なんかもファミトラさんにお願いして良かったと感じるポイントでした。

契約締結に必要な書類を集める時も、「もしこの書類がなければ、こういう方法でも対処できますよ」という風に、牧本さんが一つひとつアドバイスしてくださったお陰で迷うことなく取得できましたし、こちらがやりやすいように、写真をLINEにアップロードすれば大丈夫な仕様になっていて、やり取りのしやすさみたいなところも感じましたね。

父は一見しっかりしているようで、判断能力や体調面にムラがあり、「こういう状態で手続きって可能なのかな?」と不安になる場面が何度もあったんですけど、牧本さんがそういう側面を汲んで、色々な手続きを慎重に進めてくださったことも、本当に心強かったです。

例えば弁護士先生との面談とかも、「その日お父様の具合が悪そうだと思ったら、ドタキャンでも大丈夫ですよ」「本当に無理せずに、できるタイミングで先の日程でリスケしましょう」という風に仰ってくださったので、安心しながら手続きを進めることができました。

自分だけのことならまだしも、弁護士など関係者を巻き込んでやっていることだったので、私としては本当はスケジュール通りやりたいなという思いはありつつ、両親の様子を踏まえると実際は難しいところもあって……。でも、牧本さんはいつも、こちら側の都合を考慮して「とにかく無理をしないで、状況に応じて臨機応変に進めましょう」とおっしゃてくださり、本当に助かりました。

結果スケジュール通りに進めることができたのも、牧本さんのサポートのお陰だと思っています。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

家族信託を締結し終えた今の心境についてお伺いできますか?

今はまだ締結した直後なので、「これが実現できました」みたいなことは特にはないんですけど、いざという時に、自分の裁量で両親のために預金や自宅を管理することができるようになってホッとしています。

この表現が最適かはわからないですけど、”合法的に”、誰の目から見ても怪しまれることなく、自信を持って管理できるという状態は、自分の気持ち的にすごく安心です。

何度か面談をして、公証役場にも行って、その分の手間やお金はかかりはしましたけど、公証人の前で読み合わせをして、「わかりました」と自分でサインをして印鑑をするという行為が何よりの証拠だなと……。これがもし口約束であれば、今後何かあった時にトラブルが起こるかもしれないし、大変なことも含めて家族信託をやって良かったと本当に感じますね。

最後に、今同じように悩みを抱えている方に向けてメッセージをいただけますか?

いずれ介護生活が始まることになりますけど、介護って親の体調面のことだけではなく、金銭面の問題など、本当に色々な心配ごとがあると思っています。でもそんな中で今回、家族信託を利用してみて「お金にまつわるお悩みごとがクリアになるってすごく大きなことだな」と実感しました。

家族信託は、口座凍結とか家の問題とかへの対策に加えて、相続といった将来的な問題まで対策できるので、高齢化が進む今の社会の現状に合った一つの良い解決手段だと思います。

今はまだあまり馴染みのない制度で、「取り掛かるのが難しそう」という印象を抱く方も多いと思いますが、ファミトラさんのお力をお借りすることで、一つひとつ勉強しながら自分の家族のペースに合わせて手続きを進めていくことができるので、気楽に相談してみるといいと思います。

すぐに利用を検討していない人でも、「そもそも自分の家族に家族信託が合っているのか」を判断する良いきっかけになると思うので、是非ファミトラさんに問い合わせてみてほしいなと感じますね。まだ何も問題が起こっていない時に将来について考えるって面倒くさいことだとは思うんですけど、ちょっとでも何か気になることがあるなら、お話するだけでも安心できるんじゃないかな……。相談するのは無料ですし、強引に勧誘されるようなことも一切なかったので。

私の家族は資産家でもないので、最初は正直「こんな額で相談するのは恥ずかしいな」という気持ちもありましたが、ファミトラさんはそういうことを一切感じさせないというか、本当に親身に、私の問題と両親の問題を大事に考えながら、一番良い方法で、無理なくでも確実に手続きを進めてくださりました。

「ファミトラさんならではのやり方」っていうものを感じましたし、牧本さん個人の素晴らしさも感じて、本当に良いご縁をいただいたなと思っています。

だから今回インタビューを引き受けたんです。インタビューに掲載されたいとかでは全然なく、「これは直接感謝をお伝えできる機会だな」と思ったので、自分から出演を希望しました。私自身、ファミトラさんのホームページに載っている過去に利用されたお客様の体験談を読んだことが利用の決め手になったので、今回の私のインタビューが、同じように誰かの後押しになって、少しでも利用しようという方が増えたら心から嬉しいです。

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PDF形式なのでお手持ちのスマートフォンやパソコンで読める。「家族信託」をまとめたファミトラガイドブックです!

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この記事を書いた人

ファミトラは「人生100年時代のコンシェルジュ」として、認知症による資産凍結だけでなく、家族の老後にまつわるさまざまな課題解決に伴走しています。介護や相続の他、遺言や任意後見・成年後見制度、生前贈与といったこれまでの対策に加わるかたちで、「家族信託」のサービスをあたりまえにすることを目指しています。
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