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一人っ子の親の介護|不安や負担を軽くして自分の生活と両立しよう

親の介護 一人っ子

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一人っ子だと親の介護は負担が大きくなり、不安を感じている方も多いと思います。兄弟がおらず、必然的に協力者も少ないためです。

2021年の全国家庭動向調査によると、一人っ子(子ども1人夫婦)の割合は19.7%と夫婦5組のうち1組が一人っ子でした。一人っ子の割合は年々増加傾向にあり、親の介護の負担が増える方も多くなるでしょう。

本記事では、一人っ子が親の介護をする場合の不安や負担が大きいため、軽減できる方法を詳しく解説します。
一人っ子で親の介護をされている方は、ぜひ最後までご覧ください。

参考資料:第16回出生動向基本調査(P56)

目次

一人っ子が親の介護をするときに直面する問題

悩む

一人っ子が親の介護をするときは、兄弟からの支援がありません。一人っ子が直面する5つの問題について、下記で解説します。

身体的な負担が大きい

一人で介護するため、どうしても身体的な負担が大きくなります。
介護疲れで疲弊したときも、代わってくれる兄弟がいないためです。夜間の介護も含めれば体力を消耗するだけでなく、身体的な負担が積み重なります。体調を崩し介護の継続が困難になる可能性もあるでしょう。

自分の身体とも相談しながら、ときには外部のサービスも利用するようにしましょう。身体的な負担を減らすため、すべてを1人で抱え込まないことが大切です。

また、親の家とある程度距離があり通って介護している方は、行き帰りの車の運転なども身体にこたえます。家族の理解を得られるなら、数日間は親の元に泊まった方が身体への負担は少ないでしょう。

経済的な負担が大きい

兄弟がいないため、一人っ子の場合には経済的負担も大きくなりがちです。介護保険サービスは使えるものの、オムツ代や食費は自己負担です。親の年金から全てまかなえれば良いのですが、不足するときは親の貯金を取り崩し、さらに支援が必要になることもあるでしょう。

2022年の「65歳以上で夫婦のみの無職世帯における1カ月の家計収支」は、実収入が246,237円で消費支出が236,696円です。

また、親の主な収入源の年金額に限って見ると、2023年度の国民年金(老齢基礎年金の満額)の年金月額は66,250円、厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含めた標準的な年金額)の年金月額は224,482円です。
厚生年金に加入していても、消費支出以下という状態で貯蓄を取り崩している可能性が高いことがわかります。

以上のデータから見ると、親の貯金は徐々に取り崩されて一人っ子の経済的負担が大きくなることが予想されます。

参考資料:2022年(令和4年) 家計の概要
参考資料:令和5年4月分からの年金額等について|日本年金機構

精神的な負担が大きい

兄弟のいる人と比べると、一人っ子では頼れる人も少ないため、精神的な負担が大きくなりがちです。どうしても「自分1人で親を介護しなければならない」という気持ちになってしまいます。

親に冷たく当たった自分を責めてしまったり、身体的な負担も大きいことから疲弊して「介護うつ」になる方もいます。
一人っ子で相談相手がいない状況だと、精神的にも消耗する可能性が高いでしょう。

誰にも頼れず孤独になりやすい

一人っ子だと介護に多くの時間を割かれることで、友人との付き合いが疎遠になるなど孤独になりやすいといえます。責任感の強い方だと、介護に集中して相談の機会を失いがちです。

家族に協力者がいればかなり救われますが、パートナーが仕事で手一杯だったり子どもがまだ小さければ、身近な家族にも頼ることができず孤独になってしまいます。

自分の生活が疎かになりやすい

一人っ子で親の介護に明け暮れていれば、自分の生活も疎かになりがちです。自分の好きな趣味や娯楽の時間がとれないためです。

自分の時間が取れないと、イライラしてしまったり普段は楽しいことを楽しく感じられなくなってしまいます。
早い段階で人の手を借りるようにしましょう。

一人っ子が介護地獄に陥らないために意識したいこと

握手

上述したように一人っ子で親の介護をしていると、様々な負担が生じ自分の時間や生活に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。

以下で介護の負の連鎖に陥ってしまわないように、あらかじめ意識すべきことを紹介します。

本格的な介護が始まる前に親や親戚と方針を共有しておく

介護が始まってしまうと相談する時間も取りづらくなり、親の判断能力によっては親からどんな介護を受けたいのかを聞けないかもしれません。
介護が本格化する前に、介護方針について親から直接聞いておくことはとても大切なことです。

協力してもらえそうな親戚がいれば、事前に介護方針を共有しておくと介護が始まってから助けてもらえるかもしれません。

1人で抱え込まずに誰かに協力を求める

一人っ子が介護の負の連鎖に陥らないためには、協力者が必要です。
身近な人のうち、下記の方々に協力を求めることは大切でしょう。

  • 元気な方の親
  • 自分の配偶者や子ども
  • 親戚
  • 親の近隣の人など

介護を受ける親でなく、元気な方の親が近くにいて関係も良好であればぜひ協力を求めましょう。若い世代よりも、比較的時間の余裕と資金もあるためです。

自分の配偶者や子どもには、介護に対する理解も必要です。配偶者はもちろんですが、子どもが大きければ協力してもらい、自分の時間を持つこともできます。

親の兄弟にあたるような近い親戚が元気ならば、ぜひ助けてもらいましょう。もともとは身内なので、仲が良かったなら意外と介護を手伝ってくれる可能性もあります。

親の家の近所で仲の良い方がいれば、一声かけておけば気にかけてくれるかもしれません。

いずれにしても、介護を受ける親との人間関係が良好だった方には遠慮せずに協力を求めておくことが、1人で親の介護を抱え込まないことに繋がります。

介護保険サービスを積極的に利用する

高齢化がいち早く進行している日本には、公的な介護保険制度があり、公的保険サービスの積極的な利用はおすすめです。

介護保険制度を利用するには、市区町村へ要介護認定申請を行い、認定調査の結果で要介護認定を受けると介護保険サービスを受けることができます。
介護保険サービスには、施設系・居住系サービスと在宅系サービスの2種類から選択可能です。

施設系・居住系サービスでは、特別養護老人ホームなどの施設に入居してサービスを受けます。
在宅系サービスでは、デイサービスやホームヘルパーによる訪問介護などを利用できます。

どちらの介護保険サービスも一人っ子が親の介護を行う際には、大きな助けとなるので積極的に利用しましょう。一人っ子の負担を軽減する介護サービスについては、後述します。

参考資料:1.介護保険制度の概要

介護費用や医療費の軽減制度を活用する

介護も長期に渡ると、介護費用や医療費が高額になります。介護費用や医療費には下記のような軽減制度があるため、ぜひ利用しましょう。

  • 高額介護サービス費
  • 高額療養費
  • 高額介護合算療養費
  • 介護保険負担限度額認定制度

それぞれの軽減制度については、後述します。

困ったときの相談先を確保しておく

介護をしていると困りごとが多いものの、誰に相談すれば良いのかわからないことも多々あります。いざというときに慌てないために、下記の連絡先を控えておくと安心です。

  • 地域包括支援センター
  • 自治体の介護保険担当窓口
  • 民生委員

民生委員は、高齢者や障害がある方の福祉に関しての相談ができる非常勤の公務員です。それぞれの担当区域があるため、担当区域の民生委員は市区町村へ問い合わせればわかります。

他にも病気に関することは、かかりつけの病院や主治医の相談先を調べておくとよいでしょう。

また、社会福祉協議会やNPO法人で介護に関する相談会が開催されていることもありますので、参加しておくと良い相談先が見つかる可能性があります。

自分自身の生活も大事にする

一人っ子が介護負担を抱え込まないようにするために最も大切なことは、自分自身の生活を大切にすることです。誰かの手を借りて、介護する側とされる側の両方が共倒れにならないようにしましょう。

一人っ子の介護負担を軽くする介護サービス

寄り添う

ここでは、一人っ子の介護負担を軽減する4つの介護サービスを紹介します。利用することで介護を離れる時間を作ることも大切です。

訪問介護

訪問介護は、自宅にいながらにして介護保険のサービスを受けることができる在宅系サービスです。

ホームヘルパーが利用者宅を訪問し、食事・着替え・排泄などの介助による身体介護をしたり、調理や洗濯などの生活援助を行います。1人で動けない方の移動介助も行っています。

デイサービス・デイケア

デイサービスとデイケアの最大の違いは、利用する目的です。

デイサービスは、自宅から送迎などの方法でデイサービスセンターに通って、機能訓練や食事・入浴などの日常生活支援を受けて日中過ごします。
デイサービスの対象者は、要介護1から5の方です。

デイケアは、身体機能や認知機能回復を目的として、医師の指示を受けて専門的なリハビリを受けるという特徴があります。
デイケアの対象者は、要支援1及び2、または要介護1から5の方です。

ショートステイ

ショートステイは短期入所生活介護とも呼ばれ、利用者ができる限り自宅で自立した日常生活が送れることを目的として実施しています。
自宅にこもりきりの利用者の孤立解消や心身機能の維持回復だけでなく、介護にあたる家族の負担軽減などが目的です。

連続利用日数には制限があり、30日までとなっています。

参考資料:どんなサービスがあるの? – 短期入所生活介護(ショートステイ)

介護保険施設

介護保険施設とは、公的介護サービスで利用可能な公的施設です。
特別養護老人ホーム、介護老人保健施設、介護療養型医療施設、介護医療院の4種類をまとめて介護保険施設といいます。

このうち、比較的重度の要介護者を受け入れる「介護療養型医療施設」は、2024年3月末での廃止が決定しており「介護医療院」へと役割が引き継がれます。

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医療費・介護費用の負担を軽減する主な公的制度

サポート

医療費・介護費用の負担を軽減する公的制度も多く用意されています。以下で主な4つの公的制度を解説します。

高額介護サービス費

高額介護サービス費は、公的な介護サービス利用料が高額になったときに、高額介護サービス費として払い戻しを受けることができる制度です。

高額介護サービス費は、1カ月に自己負担する限度額を超えた場合に利用できます。
2021年8月から、一定年収以上の高所得者世帯の負担限度額の見直しが行われました。

参考記事:公的介護保険で自己負担額が高額になった場合の軽減措置とは?
参考記事:令和3年8月利用分から高額介護サービス費の負担限度額が見直されます

高額療養費

高額療養費は、医療費の家計負担が重くならないように医療機関や薬局窓口で支払う医療費が、1カ月の上限額を超えた場合に超過部分を支給する制度です。
上限額は、年収や所得に応じて定められています。

高額療養費は月単位で負担を軽減しますが、後述の高額介護合算療養費制度は月単位の負担軽減があっても、重い負担が残る場合に年単位で負担を軽減する制度です。

参考記事:高額療養費制度を利用される皆さまへ |厚生労働省

高額介護合算療養費

高額介護合算療養費制度は、1年間の医療保険と介護保険の自己負担額が著しく重いときに負担を軽減する制度です。

1人単位でなく世帯内の後期高齢者医療制度の被保険者全員の1年間の自己負担額を合計し、基準額を超過した場合は超過分の払い戻しを受けることで負担軽減に繋がります。

参考記事:高額介護合算療養費制度|厚生労働省

介護保険負担限度額認定制度

介護保険負担限度額認定は、介護保険施設の入所時や短期入所サービスを利用したときの食費や居住費などを軽減する制度です。

負担限度額認定の対象となる方は、原則として本人と配偶者及び住民票上の同一世帯である方が住民税非課税であることが要件です。他に収入・資産要件もあります。

市区町村への申請が必要なため、利用を考えている方は相談してみましょう。

参考記事:介護保険負担限度額認定制度について(施設入所時の食費・居住費を軽減する制度)/町田市ホームページ
参考記事:負担限度額認定制度(施設や短期入所での食費・居住費等の軽減)|八王子市公式ホームページ

親の介護で困ったときの相談窓口は?

ヘルプ

親の介護をしていて困ったときには、下記の相談窓口があります。

  • 地域包括支援センター
  • 自治体の介護保険担当窓口
  • 民生委員
  • かかりつけ病院・主治医
  • 社会福祉協議会やNPO法人などの相談会

近くに介護経験者がいれば、どんな雰囲気なのかを聞いておくと安心です。

一人っ子の親の介護に関するよくある質問

列車

以下では、一人っ子の親の介護に関するよくある2つの質問に答えていきます。

親とは遠距離です。円滑な介護のために何をするべきですか?

遠距離介護には、時間と交通費がかかります。何かあってもすぐに駆けつけられないため、心配事も多いでしょう。

一人っ子で遠距離の場合には、社会福祉協議会で福祉活動のボランティアを探してみたり、介護用の見守りカメラで親の体調の変化に気を付けることも円滑な介護に繋がります。

親の生活を支える金銭的な余裕がありません。介護費を負担する義務はありますか?

民法877条で「直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養する義務がある」と規定され、原則として子どもには親を扶養する義務があります。

ただし、親も子どもも介護費を負担できないほどお金がない場合には、生活保護の受給も検討材料の1つです。

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まとめ:一人っ子が親の介護をするときは1人で抱え込まないことが大切

手をつなぐ

一人っ子で親の介護をしていると、不安や負担感が大きいでしょう。親の介護を1人で抱え込まないために、元気な方の親や自分の家族などに協力を求めることが大切です。

公的な介護保険サービスや医療費・介護費用の負担を軽減する公的制度を利用して、自身の身体的・経済的な負担を減らしましょう。
介護が始まる前なら、親の意向も汲み取って親族も含めて話し合いをしましょう。

将来の親の介護対策として家族信託の利用を検討している場合は、ぜひファミトラにご相談ください。

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この記事を書いた人

小牟田尚子 小牟田尚子 家族信託コーディネーター®

化粧品メーカーにて代理店営業、CS、チーフを担当。
教育福祉系ベンチャーにて社長室広報、マネージャーとして障害者就労移行支援事業、発達障がい児の学習塾の開発、教育福祉の関係機関連携に従事。
その後、独立し、5年間美容サロン経営に従事、埼玉県にて3店舗を展開。
7年間母親と二人で重度認知症の祖母を自宅介護した経験と、障害者福祉、発達障がい児の教育事業の経験から、 様々な制度の比較をお手伝いし、ご家族の安心な老後を支える家族信託コーディネーターとして邁進。

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